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小柴貯油施設跡地での死亡事故に直接由来するかもしれない大問題を一問一答で指摘!! ~横浜市が打ち合わせ時に示した地図には事故のあったタンクは描かれていなかった・・・

IMG_0298111旧小柴貯油施設の死亡事故 市は責任を果たせ

古谷議員:
日本共産党を代表して質問します。委員長初めに、スライドの使用許可を願います。はじめに、旧小柴貯油施設の公園化事業予定地における死亡事故について伺います。質問に先立ち、現場で作業中にタンクに落下し亡くなられた作業員の方に心からの哀悼の意を表したいと思います。

スライドをご覧ください。

スライド1

今回の事故現場は緑で覆われた場所に29か所の地下タンクが存置されている所を公園化する工事の中で起こった事故です。それら特殊な危険性について、実際の作業員の方が認識していた上で作業に当たられていたかが問題です。

次のスライドをご覧ください。

スライド2

今回の事故は、戸塚区にある西部水再生センター水処理施設の工事で発生した建設発生土を南本牧ふ頭に搬出予定であったもの、5月初めに切り替えて公園予定地、小柴貯油施設跡地に運びこみ残土置き場に積む作業をしていた中で起きた事故です。
事故現場は、この地図上のAの置き場になります。今回の建設発生土を積み上げる作業をするにあたって、一番初めに現地での打ち合わせが5月15日とのことです。その際に打ち合わせた方はどなたで、その打ち合わせで、打ち合わせ用の資料を用意したのはどなたでしょうかで?

環境創造局長:
5月の14日に現場で立ち会いの打ち合わせを行いまして、その際には、本市の下水道及び公園の担当者並びにJV側の現場代理人等で現場での搬入ルートや仮置き場所の位置などについて、現場を確認をしたところでございます。その資料につきましては、横浜市の公園部局の職員が作成をして提供いたしました。

古谷議員:
次のスライドをご覧ください。
Microsoft PowerPoint - 連合審査 共産 古谷スライド-03

これは実は、その打ち合わせの際に使った地図です。この資料を見れば、残土置き場Bを指定したもので、事故が起きた残土置き場Aを指定したものではありません。さらに、その打ち合わせで使用した資料の中の地図には、今回事故の起きたタンクの位置は描かれていません。なぜ示していなかったのでしょうか。

環境創造局長:
この図面につきましては、当初、Bの所に残土を置く、そういう申請でその許可を与えたものでございまして、その後、Bが一杯になりましたので、手続きを経てAの方に置くように指示をしたものでございます。タンクの位置の明示につきましては、どのように当時現場で、JV側の担当者とやり取りがあったかは、これにつきましては、現在警察の方で捜査をしておりますので、回答を控えさせていただきます。

古谷議員:
全ての地下タンクを明示した地図を使わなかったのは、タンクが存置されていることの危険性の認識がなかったのではないかと思いますが、どうですか。

環境創造局長:
当然、私どももこの工事を発注する側におきまして、特に公園の部局におきましては、タンクの位置についてはしっかりと認識をしてございました。

古谷議員:
危険性については伝えたんでしょうか。

環境創造局長:
横浜市の職員がJV側の職員にどのようにタンクの位置や危険性についてお知らせしたかについては、これは申し訳ございませんが、今、警察の方で捜査中でございますので、お答えは控えさせていただきます。

古谷議員:
実際の、この打ち合わせの際に使われた地図には、タンクの位置が示されていなかったのは事実だと思います。
次のスライドです。

スライド4

これは、残土を積む前のAの様子ですが、全くタンクは見えない状況です。地図上にも示されてなかったということであれば、タンクがあるということを横浜市は、打ち合わせで伝えなかったのではないかと改めて思いますがどうでしょうか。

環境創造局長:
わたくしどもがJV側の担当の方に、その現場で打ち合わせをした際には、先ほど答弁したように、搬入ルート、そしてこの搬入場所について目視と指さしにおきまして、どのエリアに土を置くようにということは指示をしたところでございます。

古谷議員:
タンクの位置は伝えたのでしょうか

環境創造局長:
タンクの位置をどのように伝えたのか、現場でどのようなやり取りがあったかについては、現在捜査中でございますので、お答えは控えさせていただきます。

古谷議員:
今回の事故について、市長、「14メートルのところまで離れて作業するように指示していると聞いている」と記者会見で発言されています。この指示は、誰が誰に対して指示を出したのでしょうか。

林市長:
事故の報告のところにですね、この指定した仮置き場の端からタンクまでの距離は14メートルということで、事故後に図面にて確認した数値だと聞きました。

古谷議員:
この「14メートル」というのは、どこから14mなのでしょうか。

林市長:
指定した仮置き場の端からタンクまでの距離というふうに聞きました。

古谷議員:
そうするとですね、タンクの位置は示されていたということになると思うんですけど、先ほど局長は示されているかどうかは発言できないということだったのですが、改めて伺います。

環境創造局長:
14メートルと言いますのは、事故後に現場のタンクの位置と、そして仮置き場の端の位置、そこを図上で改めて計測したものでございます。

古谷議員:
打ち合わせでは示してなかったのでしょうか。

環境創造局長:
打ち合わせでどのようにお伝えしたかは、先ほど答弁した通りでございます。

古谷議員:
今回、お亡くなりになられた方は、2次下請けの方です。打ち合わせの際には、2次下請けの方の会社はもちろん来られていません。ですから、その指示はおそらく、打ち合わせに来られていた一次下請けから、二次下請けに伝えられたと。そこから実際の作業員の方に業務指示を出していたと類推します。そうすると、伝言ゲームのように伝えられていた可能性があります。そうすると元々の打ち合わせ資料というのが大変大事になってくると私は思っています。その打ち合わせの際の資料には、タンクの位置が書いていなかった、その危険性を示していなかったことは、大きな問題だと思いますが、見解を伺います。

環境創造局長:
打ち合わせの際には、図面だけではなくて、現場で業者が立ち会って、口頭で確認をしております。そういったことも含めまして、その時にどういうやり取りがあって、どういうふうに明確にお伝えしたのか、その辺も含めて今調査中でございますので、その辺は明確にお答えできない、そういう状況でございます。

古谷議員:
危険性があると認識していたら資料に明示するはずなんです。それを、明示していなかったと、口頭で言ったんだということは、後からいくらでも言えることかなと思います。その残土置き場のABは、単なる残土置き場ということではなくて、タンクの埋め戻し用に使うためにここに積むことが必要だったものです。このタンクは、Bの下あたりに二個あるタンクのところを埋め戻すために必要だと聞いています。ですから単なる別現場で出た建設発生土を積み上げるためのものではなく、これから公園整備事業において、埋め戻すように置いてあった土だと聞いています。ですから、公園整備事業管理者にとっても、その残土置き場が、設定した場所にきちんと土が積み上げられているかどうかを管理する責任があったと思いますがどうでしょうか。

環境創造局長:
わたしどもといたしましては、置き場をしっかりと現場でも確認し、図面でも明示をして、そこに置くようにということを条件に許可を出しておりますので、それがしっかりと守られているという認識でございました。

古谷議員:
その後一度も確認されてないのでしょうか。

環境創造局長:
担当者が何度確認したかについても、今、調査中でございますので、お答えできません。

古谷議員:
次のスライドをご覧ください。

スライド5

つい先日の残土置き場Bで残土が積みあがっている様子です。この高さがおよそ4メートルです。事故の起きた残土置き場Aも同じように積み上げられていたと考えていいのでしょうか?

環境創造局長:
事故後の写真等で確認しますと、積み上げられておりました。

古谷議員:
何メートルぐらいでしょうか。

環境創造局長:
写真での確認になりますので、何メートルという形の明確な高さの答えはできませんが、概ね5メートル程度であったのではないかと推測されます。

古谷議員:
残土置き場Aで5メートル残土が積みあがっている状況と。その過程の中で「タンクから14m離れていないかどうか」の確認は、公園整備事業管理者は全くやらなかったのでしょうか。

環境創造局長:
そのあたりにつきましても、捜査中でございますので、お答えできません。

古谷議員:
実際打ち合わせをした地図は、これ以外にあったんでしょうか。

環境創造局長:
打ち合わせの時に使用したのは、先ほどご提示のあった図面でございます。

古谷議員:
つまりですね、タンクの位置が明示されていなかった地図で打ち合わせをしたということは事実として残っております。ですから、当然の口頭で打ち合わせしたかもしれません。ただし、やっぱり現場の作業員の方にどう伝わっていたのかというのは本当に、結果ね、非常に残念な話ですし、伝えることは最大限努力すべきことだったと思いますが、どうでしょうか。

環境創造局長:
お亡くなりになられた方に、どのようにタンクの位置、危険性が伝わっていたか、これは本当にしっかりと伝わっていれば、このような事故が無かったと考えておりますが、どのように伝えたかについては、まさに今、捜査中でございますので、今、私の方からお答えできる状況ではございませんので、控えさせていただきます。

古谷議員:
伝えていたか伝えていなかったのかも、答えられないのでしょうか。

環境創造局長:
その点がまさに捜査のポイントでございますので、控えさせていただきます。

古谷議員:
今回の事故現場のタンクは「歴史的遺構の保全活用」するタンクとなっているようですが、計画はそのままで工事は進めるのでしょうか。

環境創造局長:
基本計画につきましては、現在そのようになっておりますけれども、今後の進め方については、これから検討していきたいと思っています。

古谷議員:
市長、今回の事故について、市として、調査が現在全くなされていません。現場にもほとんど職員さんがいらっしゃらないと聞いています。9月10日の環境創造局の常任委員会資料によれば、「事故原因を究明」することが報告されています。現場は横浜市の工事の現場です。市が主導して速やかに調査・検証するべきではないか?

林市長:
今、環境創造局長からご答弁申し上げておりますけれども、事故の検証については、現在、警察の捜査及び労働基準監督署の調査が進められておりますから、横浜市としてはしっかり協力するということで、今はこの警察の捜査、労働基準監督署の調査をやっているということでございます。原因が明らかになりましたら、その結果を踏まえて、本当に二度とあってはならない事故ですし、私は、お亡くなられた方には心から、本当に痛切な気持ちでございますし、お悔やみを申し上げてるところでございます。再発防止にはしっかりと取り組んでいきます。

古谷議員:
原因を究明する仕事は、横浜市も主導してやらないといけないと思うんですけど、やらないのでしょうか。

環境創造局長:
警察の捜査及び労働基準監督署の調査、これが現在進められておりますので、その原因究明は大変重要でございますので、私どもは捜査に全面的に協力いたしまして、要請のある資料は全てを出し、関係職員のヒアリング等も積極的にしっかりと協力をいたしまして、そういった形で原因究明に努めていきたいと考えています。

古谷議員:
今回、亡くなられた作業員の方に対して、あるいは工事業者に対して、本当に横浜市が責任を負わせるのではなくて、私は、市としての責任もしっかりと果たすべきだと思いますがどうでしょうか。

環境創造局長:
責任をどちらに負わせるとか負わせないとか、そういう問題ではなくて、しっかりと原因究明に協力をして、その原因究明をまず明らかにする、それに市としてもしっかりと協力をしていく、現時点ではそういう姿勢でしっかりと臨みたいと思っております

古谷議員:
これは、なぜ言うかというと、打ち合わせの際に参加されている職員さんは、本当に、何と言うか、役職がついてない職員さんが打ち合わせをされてます。その打ち合わせの際に、それが瑕疵(かし)だったんだということになれば、そのことが責任が問われるということになりますが、私が言ってるは、やっぱり工事責任者としての横浜市が、地図上で危険性を示してない地図を出してしまったということは、私は問題だと思っています。そのことを、やっぱり横浜市としての責任をしっかりと取っていただきたいということを、改めてお願いします。


2020-09-28 | ブログ

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