ブログ

過酷な勤務の消防職員が過ごす環境の整備や、感染対策上必要な設備をつくること!! ~10月5日 決算特別委員会・消防局審査 その一

IMG_6155

個室化されていない当直室の改善を

古谷: 次に、消防職員の執務環境について伺ってまいります。現場で働く消防職員の激務を本当に考えると、職員方が、誰もがやっぱり働きやすい執務環境を整備することは喫緊の課題だというふうに思いますが、局長の考え、まず伺います。

久保田消防局長: 消防職員は昼夜を問わず災害出場し、市民のみなさまの命を守るため、危険性が高い過酷な災害現場において、適切な活動が求められます。このため、執務環境の整備にあたっては、現場活動にあたる職員が十分に力を発揮できるように、迅速な災害出動に配慮するとともに、休憩時間に心身ともに休めることができる環境を整えることが、大変重要なことと考えております。

古谷議員: 次に、スライド(スライド2)をご覧ください。 ②消防署所の執務環境一覧

 今回、この執務環境の質問をするにあたって、区ごとにある消防署や消防出張所の執務環境を調査しました。24時間の勤務体制を支える消防職員の執務環境を定めた庁舎建設基準、これ消防署編、消防出張所編というのがあるんですが、これはどちらも今から12年前に定められたものなんですが、この庁舎基準に適合した消防署や消防出張所が現在いくつあるのか、伺います。

坂野消防副局長: 16年に改正した基準に沿って整備した消防署は3か所、出張所は5か所となっております。

古谷議員: 非常に基準に達している所の方が少ないっていうのは、基準の意味をちょっと成さないかなというふうに思っています。でも、ただ、全ていっぺんに基準適合せよとまでは言いませんが、建物ごとで毎年少しずつでも改善を図るような予算、ぜひつけるべきというふうに思いますが、どうか伺います。

久保田消防局長: これまでも庁舎維持管理費の中で、パーテーションによる区画、女性寝室の準備などに取り組んでおりまして、今後も引き続き、当直環境の改善を図ってまいりたいと考えております。

古谷議員: 実際、消防署や消防出張所の修繕や、備品購入に関わる経費っていうのは毎年計上された予算を超えているというふうに聞いています。そういった予算も、必要な予算、ぜひ計上すべきだというふうに言っておきます。 執務環境の問題で具体的にちょっと伺ってまいります。24時間交代が必須の勤務体制の中では、当直室の環境ってのは非常に重要な問題だと思います。先ほどの庁舎整備基準によれば、個室が基本だと書いてあります。

次のスライド(スライド3.4)をご覧ください。 これは、新しく整備された南消防署の個室の様子、非常にきれいです。こういうふうに個室が全部並んでいます。こんなふうに、消防署と消防出張所で、それぞれ個室整備率、現在どのくらい整備されているのか、伺います。 ③南消防署 個室1

④南消防署 個室2 坂野消防副局長: 消防署、本署ですが、18か所中3か所で16.7%、消防出張所は78か所中9か所で11.5%となっております。なお、消防署、出張所あわせますと96か所中12か所で、12.5%になっております。

古谷議員: これ、非常に低いんです。それとですね、個室を整備できないまでも、パーテーションや衝立やカーテンなどで仕切っている簡易区画というものがあるということを聞いております。

 次のスライド(スライド5)をご覧ください。 これはですね、カーテンがない所なんですが、神奈川消防署の当直室の様子です。布団は、たまたまこの日が一番クリーニングしていたところなんできれいだったそうです。ここはカーテンもありません。

⑤神奈川消防署の当直室

 次のスライド(スライド6)をご覧ください。 これは神奈川区の松見出張所の当直室の様子です。

⑥松見出張所の当直室

 こういうふうに、何の対応もできていない所が、消防署と消防出張所で、どのくらい残しているのか、伺います。

坂野消防副局長:

 寝室が何も区画されていない消防署は3か所、消防出張所は29か所あり、あわせて32か所となっております。

古谷議員:

 今年度の消防職員委員会へ出された意見の中でも、職員さんから全署所完全個室化進めてほしいと、こういう要望も出されています。この声にどう応えるのか、局長、伺います。

久保田消防局長:

 寝室の完全個室化については、職員の執務環境を整える意味で、必要なことと考えております。関東近圏の政令指定都市の消防本部でも個室化を進めていると聞いております。このことから、市民の皆様の安全安心を守るための迅速な災害出動態勢を維持しつつ、職員の意見も聞きながら、しっかりと対応を図ってまいりたいと考えています。

古谷議員:

 局長、ぜひ計画をまずは立てて進めていただきたいというふうに思います。

増えている女性職員の執務環境の改善を

 続けて女性消防職員について伺います。今年の新人消防士の163人中、23人が女性だと聞いております。局長、女性消防職員に期待することと、また今後、女性消防職員の比率、増えていくのかどうか、伺います。

久保田消防局長:

 消防活動の対象となる市民は、男女半々であります。そのため、男性が大多数を占める消防職場において、女性の視点を、施策の比較、立案や災害現場の活動に反映させることが、より良い消防活動につながることを期待しております。 また27年から、小説「消防女子!!」とコラボレーションした採用広報や、女性限定の就職セミナーを開催するなど、女性の採用の取り組みを強化していることから、採用試験における女性の受験者や合格者が増えております。こうした状況を鑑みますと、今後も女性職員は増加し、ひいては女性職員の比率も増えていくものと考えられます。

古谷議員:

 その女性消防職員の執務環境について、ちょっと伺っていきます。 今年の4月1日の現在で、消防署や消防出張所に配置されている2,933人の人員のうち、女性が67名いると聞いています。女性用の休憩室や浴室、トイレ、個室の当直室について、消防署については6割が整備されています。しかし、出張所になるとどうでしょうか。専用の休憩室がある所はありません。その他の浴室やトイレ・個室の当直室が整備されている所は、78出張所のうち10か所しかありません。この10月にも21名の女性職員が配置されるというふうに聞いておりますが、このままでは消防署か、あるいは10の出張所しか配置できないというふうになります。これでいいのか、局長の所感、伺います

久保田消防局長:

 平成6年に女性消防職員の深夜業の規制が解除されたことから、本市においても女性職員が当直するための環境整備について、消防署を優先に進めてまいりました。今後も、女性職員の採用状況など、しっかりと考慮しながら女性がより多くの場で活躍できるように、消防出張所を含めて環境整備をさらに進めていくことが必要であると考えております。

古谷議員:

 当直室の個室化や、また女性の執務環境を整えるには、大きくは消防署や消防出張所の更新計画、これは立てるべきだというふうに思いますが、どうか伺います。

久保田消防局長:

 これまでも消防需要の変化や女性の深夜業の規制解除など、消防を取り巻く環境に応じて、限られた庁舎面積の中で工夫を重ねながら対応してまいりました。今後も、このような社会情勢の変化にあわせて、職員が働きやすくなるように、限られた予算の中、優先順位を付けながら、計画性を持ってしっかりと整備するように努めてまいります。

古谷議員:

 計画性を持ってというより、ぜひ計画を立てていただきたいと思います。 また、毎年少しずつでも基準にあわせていくためには、例えば現施設の中で当直室の個室化がどうしてもできないという場合には、簡易区画化をまず100%行うこと、またカプセル化などいろんな意見が出ています。少しずつでも工夫して執務環境を整えるような努力、するべきと思いますが、局長の決意、改めて伺います。

久保田消防局長:

 職員の負担を軽減するためにも、職員が少しづつでもより良い環境で心身を休めるように環境の改善を図っていきたいと思っております。

消毒室を全消防署所に設置せよ

古谷議員:

 執務環境の質問の最後に、救急消毒室について伺います。

 このスライド(スライド7、8)をご覧ください。まずどんな施設か伺います。

 ⑦救急消毒室1

⑧救急消毒室2

久保田消防局長: 消毒室は、傷病者や救急隊員への感染防止のため、区画された室内で、救急活動後の資器材の洗浄や滅菌等の作業を行うほか、各種消毒液や廃棄物などを保管する施設でございます。

古谷議員: この絵にあるようにそういう施設だということなんですが、これ南署の消毒室なので非常にきれいな所です。この消毒室は庁舎基準では設置することとなっていますが、現在の整備状況、伺います。

坂野消防副局長: 救急隊配置の消防署、消防出張所は66か所あり、消毒室はそのうち22か所整備しております。

古谷議員:

 未設置の署所ではどう対応しているのか、伺います。

久保田消防局長: 未設置の所にありましては、一応当局としましては各行政区に1か所以上整備することを目標として進めてきましたが、現在18区のうち15区までの整備が完了したところでございます。なお、救急隊配置の消防署の署所には、救急資器材を滅菌する高圧蒸気滅菌機、救急車両内を消毒する二酸化塩素消毒装置を配置しております。消毒室がない救急隊では、ストレッチャーなどの大型資器材の洗浄が必要になることがありますので、近くの消毒室に出向くこととしております。今後は各区に複数の消毒室を整備していき、最終的には全救急隊配置の消防署・出張所に配備したいと考えております。

古谷議員: 感染対策の非常に重要な問題だというふうに思っています。消防職員委員会の要望の中でも、消防隊も救急活動を実施していることから、全ての署所に消毒室を設置してほしいとありました。未設置のところについて、消毒室を設置している署所にいって消毒するんだといっても、実態にあわないと思いますが、どうか伺います。

久保田消防局長: 確かに消毒室が庁舎に整備していない、されていない救急隊は、消毒や洗浄などに苦労していることを踏まえまして、その改善に向けて順次消毒室の整備に取り組んでまいりたいと考えております。

古谷議員: 今回指摘した執務環境の件は、日頃過酷な勤務につかれている職員の方だけでなくて、これから任務につこうという方々のためにも、一刻も早い対応が必要だと思いますが、ちょっと副市長、最後に伺います。

柏崎副市長:

 ただいま先生の方からもいくつかの施設整備、庁舎整備の課題ということでご指摘をいただきました。何よりも、大変厳しい状況の中で、活動している消防職員にとっては、やはりしっかり安全で安心して働ける、そういう執務環境を整えていくことはとても重要なことだというふうに思っております。その中で、全般的に大変厳しい財政状況ではありますけど、やはりこの消防業務の特質性ということを踏まえて、しっかりと消防局とも議論をして、環境整備ということに取り組んでまいりたいと思います。

古谷議員:

 ますます多忙化する救急隊員、消防職員のパフォーマンスを100%しっかりと発揮してもらう環境整備は、しっかり進めていただきたいと、強く要望しておきます。


2016-10-06 | ブログ

Top