ブログ

「健康保険証がマイナンバーカードと一体になるとどうなる!?」すでに端末が設置されている横浜市民病院で見てきました!!  そこで感じた問題点は・・・!

現行の健康保険証が廃止されて、マイナンバーカードと一体化するというニュースが出たのは今朝のこと。
早速、現場がどうなっているのかということで、横浜市民病院へ。
IMG_6413
現在、市民病院では健康保険証と一体化したマイナンバーカードを読み取る端末が2台設置されています。
これがその端末。
IMG_E6412

患者さんの動線で言うと、市民病院の診察券を受付機に通すと、「受診案内票」が出てきます。
そこには、採血に行って、エコー検査に行って、循環器内科に行くとか、診察の流れが書いてあります。
保険証の確認が必要な場合、その案内票に表示が出て、それを見て、マイナンバーカードを
読み取る端末のところに行きます。
IMG_6409

これが手順。
IMG_6408

顔認証で確認されて、データが確認され、ここは終了して、そのあとは受診案内票に沿って行くことになります。

ということで、診察前に診察券を病院受付で出してその際確認される保険証確認業務はこれで不要になります。
さらに、その保険証はその場で確認されているため、「期限切れ」ということはない。

お金の話しをすると、端末代は1台10万円ほど。しかも国から全額補助金が出る。しかし、この端末を医療事務システムと連動させるためのシステム改変費用が約500万円。その半額程度は国からの補助金。現在はこの保険証付きのマイナンバーカードを利用している方は、月に100人ほど。
国は来年4月までには薬局も含めて全ての医療機関に、この端末の設置を義務付けています。

仮に今朝の報道通り、現行保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化することになった場合、どんな事態になるのか?

そもそも、健康保険証とマイナンバーカードを一体化させて得られるものは何でしょうか?
「保険証の確認業務が無くなる」だけです。
今のところ、医療機関は国の補助金で端末代などの負担がありませんが、それももともと私たちの税金から出されたもの。
マイナンバーカードを常に持ち歩くわけですから、紛失のリスクも増えます。
顔認証がカギですから、子どもたちは成長につれて顔も変わります。
救急で運び込まれた際の対応はどうするのでしょうか?
そもそもマイナンバーカードの普及率は、いま50%には届いていません。

やっぱり壮大な無駄遣いが進行していると感じるのは私だけではないと思います。


2022-10-12 | ブログ医療・福祉

Top