日本共産党横浜市会議員
古谷やすひこ原発いじめ再発防止は、学校現場に心を寄せられない市教委の姿勢にこそメスを
古谷議員:
次に、原発いじめの問題について伺います。
まず教育長、教育長の150万円はいじめと断定できないという発言で、苦情が殺到しました。今まで何件苦情が来たのか、またそのことへの教育長の所感を伺います。
岡田教育長:
1月20日の常任委員会で、金品の授受の部分だけを取り出していじめと認定するのは難しいと、答弁をさせていただきました。それから2月13日に金銭授受もいじめの一部と認識するというコメントを出すまでの間に399件のお電話をいただきました。
主な内容は「金銭授受をいじめと認めるべき」というものと、教育長は謝罪すべきというものでした。多くの方々からいただいた厳しいご意見を真摯に受け止め、市民の皆様にご心配おかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。
古谷議員:
教育長の発言は重いものだということを改めて自覚していただきたいと思います。
市長、横浜市民だけでなくて、全国から苦情が市教委に殺到したわけです。市長は任命権者として重大な責任を負っていると思います。岡田教育長は、現時点で、市民から信頼を得ている状況だと思いますか、市長の見解を伺います。
林市長:
先生の今のお話ですが、当時、第三者委員会からの答申を受けて、教育長としても大変悩んでいた時期だったと思いますけれども、これは私の類推でございます。
当該のお子様や保護者の方に大変つらい思いをさせてですね、多くのみなさまにご心配をおかけいたしました。教育長も深く反省しておりますし、私も注意を教育長に促しましたし、私自身も自身も、やはり市長として足りないことがあったと反省しております。今はですね、ただもう市民の方、当然ながら当該のお子様や保護者の方、全国で同じ思い出でお子様を育てていらっしゃる方々に対してですね、横浜市の教育委員会がしっかりと信頼を取り戻せるように、これからは二度とこいうことを起こさないということを誓って、今、対策等対処方法を進めているところでございます。
そういうことで、全国のみなさまに対するお詫びとメッセージとさせていただきたいと思います。私自身は、強い使命感を持って教育に取組んでおります。
古谷議員:
若干ずれているのですが。
全国から苦情がきた教育長が主導してまとめられた今回の再発防止策を、市長、追認するだけでは、教育長に向けられた不信感が今度は市長に向けられることになります。来週の総合教育会議に臨む市長の構えと、今回の防止策の市長の評価を伺います。
林市長:
今回の総合教育会議でございますけども、再発防止策の案について、第三者委員会からのご指摘や学校現場の状況を十分に踏まえて、いじめの未然防止、早期発見、早期対応を実現するという内容がまとめられていると私は考えておりますけども、この案を元に、総合教育会議で教育委員の皆さんや教育長としっかり議論含めて、再発防止に向けて一緒に取組んでいくということ、今、そういった気持ちで、この会議に臨もうとしております。
古谷議員:
やっぱり学校現場の一番改善が大事だと思っています。児童への対応にしても、今後いじめの研修をするということであれば、体制の強化も併せて提案しなければ、今でさえ、先ほど述べたとおり多忙化が問題になっています。さらにやることが増えるだけの提案ではダメだと思います。学校現場の体制強化も併せて実現するべきと思いますが、市長の見解を伺います。
林市長:
古谷議員の今のご指摘の通りだと私も思います。再発防止策の案でございますけども、児童支援専任教員の体制強化、学校への専門家派遣、教育委員会の緊急対応チームによる支援など、学校現場を支援する内容が盛り込まれております。新年度からこれらの支援体制を確実に機能させることとあわせまして、教員のみなさんと子ども達がしっかり向き合う時間を確保できるように取り組んでまいります。
古谷議員:
このいじめの問題にせよ、先ほど述べた教員の多忙化の問題にせよ、学校現場の大変さになかなか心を寄せられていない市教委の姿勢に問題があると思います。そこに改善のメスを、市長ぜひ入れていただきたいと要望しておきます。