日本共産党横浜市会議員
古谷やすひこ(2015.3.2)
古谷議員:日本共産党、古谷やすひこです。今日も消防団にしぼって質問してまいりたいと思います。
これから起こりうる大災害に向けて、消防団の役割、本当に大きくなっているというふうに思います。しかしその一方で、団員の確保策など、なかなか苦労している面も見受けられます。私は現役の消防団員として、消防団自体をもっと魅力ある存在にしていきたいというふうに思いますし、ぜひ効果的にPRもして、消防団員の確保をぜひ成功させていきたいという観点から、質問してまいりたいというふうに思っております。
2013年度の決算の特別委員会で、被服の問題、器具置場の建て替えの問題、車両の更新の問題、団員の報酬の問題を指摘して、改善を求めてきました。報酬の問題は、先ほども答弁ありましたとおり、全国水準に改善されて、また新入団員への被服の問題もなかなか支給しないという問題であったり、あるいは制服である半袖の活動服が普及しないという問題についても改善が図られたというふうに聞いております。
まず、制服である全ての団員に被服が行き渡らなかった理由について、そしてどう改善されてきたのか、伺います。
荒井消防局長:消防団の被服のうち、特に23年度仕様を変更した半袖活動服について、十分に行き渡っていないとの声が多くありましたので、昨年9月、全ての消防団員を対象として、被服の貸与状況の調査を行いました。その結果、半袖活動服を含めまして各被服の不足状況を確認し、必要数をまとめて発注いたしましたので、年度内にはお届けできるものというふうに考えておりまして、また今回の配付によりまして被服の不足は解消できるというふうに考えております。
古谷議員:同じく、新入団員への被服貸与についても改善、伺います。
荒井消防局長:これまで新入団員の被服は、入団時にそれぞれの方のサイズを確認した上で発注しておりまして、配付までに時間がかかるようなケースがございました。このため、25年度からは過去の発注実績をもとに必要と見込まれる被服をサイズ別に予め発注することといたしましたが、それでもなお被服の種類によっては入団時に対応できる状態にはなっておりませんでした。これを抜本的に改善しようと、今年度中に各サイズ等の一定数の在庫を確保することといたしましたので、今後は入団時に速やかに対応できるものと考えております。
古谷議員:ありがとうございます。もう、この被服の問題、質問しなくていいというふうにぜひ対応していただければと思います。
また、器具置場の建て替えの問題について、この現状について、まず、耐震化されていない器具置場の数、伺います。
島田副局長:現在、器具置場は450か所、450棟ありまして、昭和56年の新耐震設計基準以前に建設されたもの、これが150棟となっております。
古谷議員:来年度の器具置場の整備棟数、いくつか伺います。
島田副局長:器具置場の整備につきましては、10棟の設計と6棟の建設を予定しております。
古谷議員:先ほどの耐震化が足りていない整備棟数を数えてみると、本当にテンポが全く間に合わないというふうに思います。整備棟数、ぜひ加速すべきと思いますが、伺います。
荒井消防局長:ただいまご答弁さし上げたとおり、27年度は、これまで3棟建設だったものを6棟としまして、さらには10棟の設計を行うことまで、大幅に拡充させております。老朽化等により建て替えが必要な器具置場がまだまだ相当数あることもわれわれ十分承知しておりますので、着実な整備に向け、鋭意努力してまいります。
古谷議員:努力してあげていることはよくわかっておりますので、ぜひ加速化させていただきたいと思います。
また、積載車について、更新の基準と基準を超えている車両台数について、伺います。
島田副局長:消防団車両の更新基準は概ね15年以上で、使用頻度の著しい車両を目安といたしまして、現在15年を超えている車両は189台となっております。
古谷議員:では、来年度の積載車の更新の数はいくつか、伺います。
島田副局長:普通車を含め15台整備いたします。
古谷議員:これもまた、先ほどの器具置場の問題と同じく、積載車の更新も抜本的に加速化しないと、これは全く間に合っていないというふうに思いますが、どうか伺います。
荒井消防局長:27年度は前年度の4台から15台へと大幅に拡充しましたが、更新の目安を超過している車両もまだ多くありますので、消防団活動に支障がでないように計画的に整備を進めてまいりたいというふうに考えております。
古谷議員:これも、基準はぜひ決められているわけですから、それを計画的に実施していただきたいというふうにぜひ重ねて申し上げます。
古谷議員:続いて、消防団員の技能の向上について、伺ってまいります。全市で今、消防団員は7,113人の消防団員がいらっしゃいます。その一人ひとりの技能、それがどういう状況にあると認識されているのか、伺います。
荒井消防局長:各消防団では、日頃から機器の取り扱い訓練やポンプ送付訓練などに取り組んでいただいているほか、消防学校や消防署でさまざまな教育や研修を受講するとともに、消防隊と連携した実践的な訓練などに参加いただいております。しかし、多くの消防団員の方は、普段は本来の仕事につきながら活動されているため、十分に教育訓練に参加できない方も中にはおられますので、そうした訓練の参加の頻度の違いによりまして、団員の技能に差が生じてしまう場合があるというふうに考えております。
古谷議員:私は消防団員になって3年目になるんですが、なかなかできないことがまだまだたくさんあるなというふうに実感をしております。そこで、消防団員全員のスキルアップ、底上げを意識して、そういった支援を局も中心になって支援を行うべきだと思いますが、どうか伺います。
荒井消防局長:資機材の取り扱いや訓練要領、各種災害での活動内容と、消防団活動全般の指針となる軸を記載しました消防団員活動マニュアルを各班に配付しておりまして、新入団員、中堅、ベテラン団員など、経験や階級に応じて活用いただきたいというふうに考えております。それが、全体のレベルアップにつながればというふうに期待をしております。また、各消防団では団員の能力向上に向けた独自の訓練や教育を実施しておりまして、所属団員全員が一定のレベルに達することを目標として定め、訓練会を実施している例もございます。一方で、なかなか訓練に参加できない方もおりますので、こうしたよい取り組み例を共有した上で、全体の底上げを図る方策について、消防団のみなさまの意見を伺いながら、検討してまいります。
古谷議員:ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
古谷議員:続いて、将来の横浜の消防団のリーダーを育成していくという観点で、若手団員が非常に、私どもの団員でも非常に活発に活動されています。そういった若手の団員が、もっと意見を組み上げられるような、そういった場があってもいいのではないかなというふうに思いますが、どうか見解を伺います。
荒井消防局長:それぞれの地域で活動されている団員同士が、階級や性別を問わず、消防団の垣根を越えて意見交換を行う、消防団員意見交換会というものを23年度から毎年開催しておりまして、20代から30代の団員の方にも多く出席されておるようでございます。今後も、若手団員が積極的に参加するように呼びかけるとともに、こうした場での意見が今後の消防団活動あるいは運営に活かされるよう、引き続き取り組んでまいります。
古谷議員:今回、予算に団活動の充実強化費がつけられました。これ、新たにつけられたお金について、せっかく新設で予算がつけられたわけですから、できうる限り団活動をより活性化させて充実させるという観点で、縦のラインで集約させるというふうには聞いているんですが、それだけでなくて、若くて情熱をもって団活動をしている団員を中心にして自由な発想、先ほど言ったように自由な発想を出し合える場をぜひつくっていただいて、今の横浜消防団が持っている力、より組み上げていく場をつくってはどうかというふうに思いますが、どうか伺います。
荒井消防局長:消防団活動充実強化費は、地域特性に応じたさまざまな活動を支え、円滑な消防団活動が行える体制づくりを進めることで、団員のモチベーションアップや魅力ある消防団づくりにつなげていくことを目的としておりますので、若手団員も含めた団員のみなさまの声を活かしていくことが何よりも大切と考えております。そのため、来年度の実施に向けまして、消防団の充実強化に資する具体的な取り組みにつきまして、すでに消防団と消防署が合同で検討を始めておりますので、その中で若手団員の方にもさまざまなアイディアを出していただきまして取り組みに活かしていただければというふうに考えております。
古谷議員:ありがとうございます。
古谷議員:団員確保策について伺います。市内450か所ある器具置場をぜひラッピングするなど、もっとPRの場として器具置場、使うべきだというふうに思いますが、どうか伺います。
荒井消防局長:現在、8つの消防団で、器具置場の外観に工夫をこらした公報を実施しておりまして、一例とした中区の伊勢崎、加賀町、山手の3消防団では、器具置場のシャッターや壁面に日頃の活動の様子をペイントするなど、消防団の紹介や団員募集に役立てております。これらにつきましては、地元団員のアイディアに基づいた大変効果的なものだと受け止めておりまして、このような取り組みがさらに広く展開されるよう、ご期待するとともに、支援をしてまいりたいと考えております。
古谷議員:ぜひ、普及していただきたいというふうに思います。
あと、団員確保策について、西区の消防団では入団待ちをしているという状況があるというふうにも聞いています。そういった経験を、もっとそれぞれの地域実情に落とし込んで、経験を大きく普及させるべきだと思いますが、見解、伺います。
荒井消防局長:西消防団の事例でございますが、防災に強い関心をお持ちの区内の事業所などに、消防団あるいはその活動を紹介しまして、入団の働きをしたところ、まとまった人数の入団が実現したものでございます。そのほかにも、団員のアイディアのもと、独自のパンフレットを作成し、各方面に入団を呼びかけるなどの取り組みがさまざまなかたちで行われております。今後とも消防団長会や消防団員の意見交換会等を通じまして、情報を共有し、それぞれの地域実情に応じた確保策に積極的に応用していただくなどによりまして、消防団への加入促進に努めてまいりたいというふうに思っています。
古谷議員:最後に伺います。今まで質問してきたことをぜひ発展させるために、今回消防団課が新設されたというのは画期的だというふうに思っています。消防団課を設置された意義については先ほど述べられましたので重ねて尋ねませんが、同じ理由で、本庁だけではなく区レベルでも、消防署にも消防団課、つくっていくことをぜひ進めるべきではないかというふうに思いますがどうか、伺います。
荒井消防局長:消防署では、これまで専任の職員を配置するなどしまして、それぞれの実情に応じた体制によって消防団業務を行っております。今後、消防団課を設置したことによる効果を検証するなど、消防団の充実強化に向けた消防署の執行体制のあり方につきましても検討してまいりたいと思っています。
古谷議員:ぜひ、現場に近いところの消防団課つくっていただきたいというふうに思います。それで、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
(2013.10.7)
古谷議員:古谷やすひこです。消防団で質問させていただきたいと思います。
日本共産党を代表して、消防団に限って質問をしたいと思います。
私自身、鶴見の消防団第九分団の団員として、厳しいスケジュールの訓練に参加させていただいて、先日行われた小型ポンプ操法の鶴見区の大会にも選手として出場させていただきました。成績をいうのは差し控えますが、練習一つするにも本当に一人ではできないですし、みなさん仕事が終わってから夜に集まって、練習のための準備をしてくれ支えてくれいただきました。また、最寄りの消防署長も毎回練習に参加していただいて、指導をいただきました。本当に自分たちのまちを守ろうと頑張っていらっしゃる団の仲間の方と一緒になって、私自身本当に得難い経験をさせていただいているというふうに思っています。そういう頑張っている消防団員の方々を全面的に支えるという立場で、順次質問していきます。局長、この質問、ぜひ消防団員の方にみなさん見せますので、ぜひ誠実にご回答いただきたいというふうに思います。
まず、被服の問題です。被服の問題、必ずこの消防団の質問の際には出てくるんですが、今回は夏に使用する半袖活動服について伺います。半袖の活動服っていうは、貸与が開始して以来3年が経過しているんですが、いまだに全員にはいきわたっていません。私自身ももらっていません。その結果、この9月の行われた私の地元の地域の防災訓練で何が起こったかというと、集まった消防団員は半分は古いグレーの活動服、半分は新しいブルーの活動服で整列をしておりました。日頃から、規律正しくと活動をすることを訓練し、また周りからも求められる伝統ある横浜の消防団が、制服がそろっていないという現状について、局長の所感、まず伺います。
荒井消防局長:ただいまご指摘の半袖の作業服、活動服が十分整備されてないということにつきましては、重々承知しております。新しい制服を導入する際もいろいろ頭を悩ましながら検討した経緯がございまして、いかんせんいろいろ制約がございますものですから、私どもとしましても、何通りかの方法をもって整備しようということでやっております。既存の被服とは違いまして新しい服ですから、それなりの別枠の予算を確保する、それから新入団員にはきちんとこれは配付していく、それから既存の被服の更新の際に使用するポイント、こういったものも合わせて実施していく、いわゆる3通りの手法で合わせながら、できるだけ早く更新をしていこうということで、団長会も含めてそういう結論に達したもので、いまやっているところでございまして、もう少しで整備が完了するのではないかというふうに思っております。
古谷議員:じゃあ、私のところにも届くかと思いますが。そもそも、半袖活動服を導入しよういうふうに決めたわけですから、導入の際にやっぱりポイント制ではなくて、速やかに全員に支給するということが当たり前だったんだと思いますが、なぜそうしなかったのか伺います。
荒井消防局長:先ほども申し上げましたように、一括で購入するにはいろいろ予算上制約等ございまして、こういうかたちをとったということものでございます。
古谷議員:そうすると、もう今衣替えしておりますから、半袖は扱っていないのですが、少なくとも来年の夏までは全員が同じ活動服を着て活動すべきだというふうに思いますが、局長もういちどお願いします。
荒井消防局長:なんとかそういう状態を実現するようにがんばってまいります。
古谷議員:ぜひしっかりと予算措置をしていただきたいというふうに思います。
続いて、大規模災害時に、消防団の消防力に対する期待というところが非常に大きいというふうに思いますが、先ほど器具置き場の話があったんですが、今どの消防団の器具置き場も老朽化しているというのが非常に目につきます。まず、器具置き場の設置は誰の責任でというふうに整備するのかということ、まず伺います。
荒井消防局長:見直しを行った結果、現在は横浜市が責任をもって整備するということになっております。
古谷議員:横浜市が責任をもって行うということですから、今よく団員の人から聞くのは、震災時に老朽化した器具置き場から資機材が出せないんじゃないかという声がよく聞きます。耐震化されていない器具置き場はどのくらいあるのか、伺います。
島田副局長:消防団置き場452棟ございますが、このうち昭和56年以前新耐震設計基準制定以降に建設されたものが298棟ございます。それ以前に建設されたものは154棟あります。従いまして私どもといたしましては昭和56年以降に建設された298棟につきましては、建物の建築確認をもって新耐震基準を満たしているものと考えております。
古谷議員:器具置き場の耐震化って非常に重要だと思うんです。それについて早急に進める必要があると思いますが、先ほど器具置き場の更新の予算でいうと、3棟ずつし更新しないよということだったんですが、局長の考え、もう一度伺います。
荒井消防局長:器具置き場、既存のものの耐震化についてでございますけども、19年度までは自治会町内会で整備したということがございまして、本市がその消防団施設として今は借り上げている状態でございます。その借り上げの取り組みの中で、本旨が行う施設の維持管理につきましては、小規模な修理や大急修理というふうに限定しておりまして、大規模な耐震改修は所有者にやっていただくことというふうにしております。今後の対応としましては、できるだけ修繕ではなくて建替を推進してまいりたいというふうに思っておりますが、先ほどの答弁の中にもありましたように、実施できる棟数が限られておりますが、できるだけそれを早めに前倒しで出来ないかということで考えていきたいというふうに思っています。
古谷議員:旧耐震が154棟あって、先ほど民有地で立退き等がせまられているのが32棟もあるわけなんです。毎年の予算は3棟ずつしかついていないということですから、これでは全く間尺に合わないというふうに思いますが、至急、どういったいまの器具置き場の状況だがどういった状況にあって、どうやって更新すべきだというアクションプランつくるべきだと思いますが、局長いかがでしょうか。
荒井消防局長:それだけ必要とされる建て替え数があるというということもございまして、その辺の優先順位を決める必要もあると思います。そうったことから、全体的な掌握をした上で、考えてまいりたいというふうに思っています。
古谷議員:消防団に期待するというお答えを聞くんですが、それに伴う実際予算を実際つけていただきたいというふうに思います。
続いて、消防団の車両について伺います。その更新の考え方について、まず伺います。
荒井消防局長:消防団の車両は概ね15年を経過して老朽化している車両の中から計画的に更新をして整備をしております。
古谷議員:年数は決まっていないんですか。
荒井消防局長:概ね15年を経ってからということで、15年がひとつの更新ルールの目安になっています。
古谷議員:ではそれに従って15年を経過した車両は何台あるのか、伺います。
島田副局長:消防団に積載車は現在395台ありまして、配置から15年を超えている車両は195台ございます。
古谷議員:なぜ基準通り更新しないのか、局長お答えください。
荒井消防局長:15年超えたものからということでございますけれども、車両の維持管理を徹底しながら、その中で年数を超過した積載車の中で老朽化が激しいもの、こういったものをいま現在計画的に更新を整備しているというところでございます。
古谷議員:計画的にされていないので15年超えているのが190台以上あるということですから、ぜひこれはしっかり計画的にこれはやられないとまずいというふうに思います。ちなみに昨年度の予算では車両更新予算は何台分つけてらっしゃいますか。
島田副局長:4台でございます。
古谷議員:これでは何年かかるかわかりません。ですから、これは基準通りやるというのが当たり前だというふうに思うんです。ですから、むやみに先延ばしすることなく、基準通りきちんと更新していくべきではないかというふうに思いますが、局長、考え方お願いします。
荒井消防局長:現下の情勢を踏まえながらできるだけ早めに達成できるように頑張ってまいります。
古谷議員:ぜひ、これ消防団員がみてますから、ぜひしっかりとお答えいただきたいというふうに思います。
次に、団員の確保策について伺います。
東日本大震災では、本当に横浜市民にも大きな教訓を残しました。私自身もそうでしたが、大規模災害が起こった時に、何か自分にできることはないかと、あるいは自分も地域に貢献したいと思っていらっしゃる方、大変多いというふうに思います。消防団も、そういった思いを持たれている方の受け皿になりうるというふうに思います。そのための団員確保の広報は非常に大事だと思います。
しかし、いま出初式やあるいは操法大会などで本当にしつこいくらいアナウンスされているのは様子はみかけるんですが、そういういわば内部イベントではいくら告知をしても、効果は薄いというふうに思います。より広範な方々に効果的に呼び掛ける工夫が必要だというふうに思います。
前段で西消防署の団員の確保がうまくいっている経過いただきましたので、別に企業に対するインセンティブっていうのはもちろんわかっているんですが、それよりももっと企業に対して働きかけをしても、実際は入る団員は個人が入るわけですから、個人がもっと消防団員に入ろうというようなインセンティブを働かせることが必要だというふうに思うんです。
たとえば、団活動の中でさまざまな研修がされています。指導者になるという研修であるとかいろんな研修がありますが、そういったものに対して公的資格を付与したり、あるいは他都市ではヘルパーの研修を受講するという団もあるというふうに聞いています。そういうふうな個人のインセンティブ働かせる、こういったことは非常に魅力になりうると思うんですが、如何でしょうか。
荒井消防局長:消防団員の資格取得に関してはインセンティブについては確かに魅力あることだと思いますが、一定のいま実施していることを申しますと、一定の経験よりも防火管理者資格というのがありますので、そういったものになれること、あるいは応急手当指導員や防災ライセンスリーダーなどを取得する機会があるということを市民のみなさんに積極的にアピールする必要がこれからもあるのかなあというふうに思っています。
古谷議員:ぜひよろしくお願いいたします。
団員の定数を確保するためには、団と消防署が一体となって知恵も力も出して取り組むといったことが必要なんですが、具体的に数値目標などをあげて、本気になって取り組むべきだというふうに思いますが、局長いかがでしょうか。
荒井消防局長:横浜市の地震防災戦略では34年度までに消防団員の定員数を充足したいというふうに考えております。一方で24年度の消防団員確保検討委員会では、分団、班ごとに団員募集の目標人数を設定し、団員一人ひとりが自覚をもって消防団員確保
に取り組むということの提案もだされておりますので、こういた手法も取り入れながら、消防団・消防署が連携して確保に努めてまいりたいというふうに思っています。
古谷議員:それでは押し付けあっているように聞こえますので、ぜひ数値目標を決めて、署は何をする、あるいは団は何をするということをしっかり決めていただきたいというふうに思います。
次に伺います。団員の多くは、いま報酬のことなんですが、報酬の増を求めているわけではありません。しかし、他都市と比べて横浜市というのは著しく低い処遇だということは問題だというふうに思うんですが、その報酬に対する現状の評価とそしてなぜ改善しないのか、伺います。
荒井消防局長:20年度に近隣の政令市を参考に報酬の支給を開始しましたが、当時の年額報酬につきましては確かに国の基準や他の政令市の平均額と比べると低いものでした。そこで、段階的に3回の引き上げを行いまして、今年度の報酬額改定によって、国の基準の8割程度まで改善をしております。年額報酬の引き上げについては今後とも関係部局との調整をしてまいります。また、年額の報酬につきましては、消防団を適切に運営していくという観点からもぜひ、真剣に考える必要があるということで、効率上の面からも検討進めてまいりたいというふうに思っています。
古谷議員:被服の問題にせよ、器具置き場にせよ、車両にせよ、報酬にせよ、いずれも消防団に関する予算の枠で本当に規定されているために、必要な予算が取れていないというふうに思います。これから消防団に期待して様々な役割を課すとあるいはお願いするというのであれば、それに見合った処遇をすべきだし予算をつけるべきだというふうに思います。局としても、その枠、広げる必要があると思いますが、局長、考え伺います。
荒井消防局長:必要な予算の確保につきましては、消防団活動を適切に推進していくため、各事業の優先度を勘案しながら、取り組んでまいります。
古谷議員:がんばろうとしている消防団員の思いをしっかりサポートして、応援していただきたいですし、局として担っている責任、ぜひ果たしていただきたいというふうに思います。以上です。